平成20年11月下旬に、横浜駅西口トーヨー地下街店内に、新たに有隣堂の医学書センターがオープンするようです。
http://www.yurindo.co.jp/ymbc/be_ymbc.html
医学書を手にできる書店は少なくなっています。横浜近郊の方はご利用ください。
ちなみにAmazonのリンクは切れていますが、原因調査中です。
2008年10月30日木曜日
有隣堂医学書センター(横浜)
2008年10月29日水曜日
妊婦の鉄欠乏性貧血、児の統合失調症発症に関連
最近発表されたコホート研究です。論文未入手で抄録のみ読んでみます。
Arch Gen Psychiatry. 2008 Oct;65(10):1136-44.
Maternal iron deficiency and the risk of schizophrenia in offspring.
Insel BJ, Schaefer CA, McKeague IW, Susser ES, Brown AS.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18838630
■妊婦で
■鉄欠乏によるヘモグロビン値低下は
■児の統合失調症(schizophrenia spectrum disorders, SSDs)の予後因子になるか
■予後、コホート研究population-based cohort
■結果
1959-1967年の出生で1981-1997年のSSD発症をフォローアップ
6872名のうち57名(0.8%)がSSDs発症
ヘモグロビン値10.0g/dL以下は12.0g/dL以上に比べてSSDs発症が約4倍(adjusted rate ratio, 3.73; 95%信頼区間 1.41-9.81; P = .008)
ヘモグロビン値が1g/dL上昇すると27%SSDs発症率が低下する
鉄欠乏は乳幼児の神経障害や行動障害を引き起こすことが知られてきているようです。長期間のコホート研究によって成人の統合失調症発症について示唆されたという貴重な報告です。
鉄欠乏は治療・予防できるものです。妊婦から次世代の成人まで、長期的展望で治療すべき健康問題なのかもしれません。
2008年10月28日火曜日
訃報
佐賀市立国民健康保険三瀬診療所の白浜雅司さんがお亡くなりになりました。
驚いています。地域医療、家庭医療領域では絶大な功績があります。残念です。
ご冥福をお祈り申し上げます。
http://square.umin.ac.jp/masashi/
http://square.umin.ac.jp/masashi/tiikidekoso.pdf
医療破壊
週刊東洋経済11/1特大号は特集「医療破壊」です。銚子市立病院をはじめ自治体病院の窮状、医師酷使社会の現実、離島医療など、地域医療についての詳細な記事がでています。
身近な方々もたくさん登場していました。
医療崩壊でたいへんな事態だからこそ、「安全に働く人権がない」医師の犠牲の上に成り立つ過酷な労働は非常に危険です。医療が破壊される前に、地域医療の現場で働く臨床医の声を早急に協議すべきではないでしょうか。
2008年10月27日月曜日
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群と診断する際に、他の病気はなかったか、見落としはないか、不安になることがあります。過敏性腸症候群のレビューがありましたので、読んでみました。
Australian Doctor 3 October 2008;33-40
How to treat irritable bowel syndrome (IBS)
Rebecca Burgell, and Dr Sanjay Nandurkar
http://www.australiandoctor.com.au/default.asp
http://www.australiandoctor.com.au/htt/pdf/AD_033_040_OCT03_08.pdf
診断は最大で70%不適切である、とのこと。診断にはRome III criteriaを用います。この診断基準では1か月に3日以上の症状が6か月以上持続する、となっています。
Greater than six-month history of symptoms, withpresence of symptoms on at least three days a monthfor the preceding three months. Recurrent abdominalpain or discomfort with two or more of the following:
■ Improvement with defaecation
■ Onset associated with change in frequency of stool
■ Onset associated with change in stool form
Red flagは以下の通り。
■ Age >50
■ Blood on the toilet paperor PR bleeding
■ Anaemia
■ Weight loss
■ Fever
■ Family history of coloncancer or ovarian cancer
■ Major change insymptoms
アルゴリズムも掲載されています。一度、過敏性腸症候群と診断したカルテを確かめておきたいです。
2008年10月18日土曜日
ハードディスククラッシュ
約1年愛用していたVAIO type Tのハードディスクがクラッシュしました。少し前から電源が落ちないなど調子が悪かったのですが、ついに起動しなくなってしまいました。バックアップのない記録が消失・・・儚いものですね。
早速、Let's noteを新調。記録より記憶。その場その場を大切にしていきたいと思います。
2008年10月17日金曜日
マッチング
マッチング結果がここで公開されています。
http://www.jrmp.jp/data.htm
新聞記事から。
研修医、大学病院離れ続く 「マッチング」また半数割れ
http://www.asahi.com/national/update/1016/TKY200810160314.html
臨床研修期間1年に短縮も検討
舛添要一厚生労働相は16日、医師不足の要因とされる臨床研修制度の見直しに関して「2年を1年に短縮したらどうか」と述べ、研修期間の短縮を提案した。厚労省と文部科学省が開いた「臨床研修制度のあり方等に関する検討会」(座長・高久史麿自治医科大学学長)で述べた。
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20081016AT3S1601516102008.html
臨床研修には毎年、7500人程度が新たに加わる。厚労相は「仮に2年を1年に変えると、医師が8000人増えるので即効性はあると思う。議論していただきたい」と語った。(16日 22:01)
これは前進なのか、後退なのか。臨床研修は何のためにやるのか。単なる人数合わせではない解決策を検討していただきたいものです。
2008年10月14日火曜日
肺炎球菌ワクチンで心筋梗塞発症が減る?
興味深い症例対照研究がCMAJから発表されました。
CMAJ. 2008 Oct 7;179(8):773-7.
Pneumococcal vaccination and risk of myocardial infarction.
Lamontagne F, Garant MP, Carvalho JC, Lanthier L, Smieja M, Pilon D.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18838452
- 3次医療機関に心筋梗塞を発症して入院した人は(999人、ケース)
- 外科疾患で入院した人に比べて(3996人、コントロール)
- 肺炎球菌ワクチンを接種している人は少ないか
- 予後、ケースコントロール
肺炎球菌ワクチン接種 0.53 [95%信頼区間 0.40-0.70]
2年以上前に接種 0.33 [95%信頼区間 0.20-0.46]
2年以上前に接種している人の心筋梗塞発症が半分以下と少なかった可能性がある、という結果です。ワクチンに付加的な効果があるのでしょうか?今後の研究に期待されます。
2008年10月11日土曜日
インターネット調査
プラメドで実施したインターネット調査の結果がここで紹介されています。EBMに関する意識調査など、興味深い調査もあります。ご覧ください。
http://www.plamed.co.jp/activity/research/
2008年10月7日火曜日
医療における安心・希望確保のための専門医・家庭医(医師後期臨床研修制度)のあり方に関する研究
「医療における安心・希望確保のための専門医・家庭医(医師後期臨床研修制度)のあり方に関する研究班」のホームページが開設しています。
2008年10月6日月曜日
へき地医療にやりがい
沖縄タイムスに離島医療についての記事が掲載されています。
http://www.okinawatimes.co.jp/spe/tyouju20030823.html?PSID=75622bcf7abe3cfc5d24c72165672567
離島医療に魅力を感じ、勤務を希望する医師も徐々に増え始めている。波照間島や古宇利島での勤務を経験した山川宗一郎さん(33)もその一人。「島では患者の人格や生活、歩んできた人生をすべて受け入れて医療をする。病気だけではなく、人を見ることに医の原点を感じた」と語る。
同病院で離島勤務を経験し、現在、県へき地医療支援機構の専任担当官を務める崎原永作さん(49)は近年重要性が見直されている家庭医の仕事に離島での経験が生きると指摘する。「家庭医は患者が背負ってきた人生を理解し、意思を尊重し、その人に寄り添って最良の選択をすることが求められる。専門的な医療だけを学んでいては身に付かない能力だ」と強調する。
2008年10月2日木曜日
個人向け健康情報管理サービス「ポケットカルテ」
電子カルテを活用した医療サービス「ポケットカルテ」の正式無料サービスがはじまったようです。個人向け電子カルテ管理サービスのようです。
http://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2008/10/01/index.html
今後、4社は協力して医療機関、利用者の双方にとってより安心・安全な医療環境の実現を目指すとともに、国家的な課題である医療費の削減や、予防医療・遠隔医療の促進、地域医療の再生など医療分野のICT化に協力して取り組みます。
「ポケットカルテ」についてのプレスリリースです。
http://www.dokokaru.net/modules/news/article.php?storyid=64
「ポケットカルテ」
http://pocketkarte.net/
汎用性のあるシステムになっていくのか、利用者が増えていくのか、今後の展開が期待されます。
2008年10月1日水曜日
B型肝炎にビタミンE(2)
B型肝炎のビタミンEに関する2001年のランダム化比較試験を見つけました。論文入手できず抄録にて。
Antiviral Res. 2001 Feb;49(2):75-81.
Vitamin E as treatment for chronic hepatitis B: results of a randomized controlled pilot trial.
Andreone P, Fiorino S, Cursaro C, Gramenzi A, Margotti M, Di Giammarino L, Biselli M, Miniero R, Gasbarrini G, Bernardi M.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11248360
- 慢性B型肝炎32名
- ビタミンE 600mg, 3か月間を投与すると
- 治療なしと比べて
- ALT値、HBV-DNAは正常化するか
15か月後 ビタミンE プラセボ
ALT正常化 7/15(47%) 1/17(6%) (P=0.011)
HBV-DNA陰性化 8/15(53%) 3/17(18%) (P=0.039)
ALT正常化+HBV-DNA陰性化 7/15(47%) 0/17(0%) (P=0.0019)
ほぼ同じデザインで追試されていました。結果もほぼ同じ。ビタミンEの圧勝です。かなり効果が期待できるのではないでしょうか。
