へき地・医療医療に関心のある学生・研修医は潜在的に多くいることは、多くの調査によって示されてきています。
------------------------------------------------------------
57%が離島研修希望 研修医アンケート
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-140263-storytopic-1.html
県内の研修病院で「後期研修」を受けている131人の研修医のうち、半数以上の75人が離島研修を希望していることが、県立中部病院の遠藤和郎医師と尾原晴雄医師が昨年12月に実施したアンケートで分かった。県内では離島勤務医の確保が課題になっているが、離島研修がプログラムに組み込まれているのは1病院しかない。一方で今回の結果は、研修医の多くが離島医療に興味を抱いていることを示しており、こうした研修医を離島勤務につなげる対策の必要性が浮き彫りとなった。
------------------------------------------------------------
こうしたへき地・離島医療勤務につなげていくには、現場での臨床教育の充実が解決策になるのではないでしょうか。
2009年1月30日金曜日
へき地・離島医療には教育が不可欠
総合医、専門科として確立を
「医療における安心・希望確保のための専門医・家庭医(医師後期臨床研修制度)のあり方に関する研究班」が医学部生からヒアリングをしています。CBニュースから。
------------------------------------------------------------
総合医、専門科として確立を―医学部生ら
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/20337.html
「医療における安心・希望確保のための専門医・家庭医(医師後期臨床研修制度)のあり方に関する研究班」(班長=土屋了介・国立がんセンター中央病院長)の第7回班会議が1月28日、東京都内で開かれ、医学部生らからヒヤリングを行った。
慶大の「総合医調査研究チーム」は三つの研究班に分かれ、米、英の家庭医(GP)制度のメリットなどを紹介し、日本国内の新しい総合医の在り方を提案した。
中略
「日本版総合医は専門科として確立すべき」「医療情報のデータベース化、情報システム一元化などを推進し、日本を医療情報大国にすべき」などと提案。その理由として、▽世界でも類をみない超高齢化社会、行き過ぎた臓器別専門分化、地域医療の崩壊(などの社会情勢)▽学会ごとにプログラムの偏りがある▽系統的なトレーニングの機会がない―などを挙げた。
------------------------------------------------------------
2009年1月29日木曜日
臨床研修、短縮してはならぬ
初期臨床研修を1年に短縮できる見直し案が出ています。asahi.comから全文引用します。
------------------------------------------------------------
臨床研修、実質1年に短縮? 「経験不足する」と批判も
http://www.asahi.com/health/news/TKY200901220038.html
新人医師に2年間義務づけられている臨床研修制度について、国が、実質1年に短縮できる見直し案を提示している。医師不足に対応するため、地方の国立大学病院などの要望に応じた。だが、医師の診療能力を高めようと導入された制度の趣旨がゆがみかねないと、批判の声も上がる。
21日午後、東京・永田町であった自民党の議員連盟「医師臨床研修制度を考える会」。厚生労働省の担当者は、臨床研修の必修科目を内科や救急など最も基本的な診療科に限り、現在は必須となっている精神科や小児科などを選択制にする「見直し案」を説明した。この案だと、2年の研修期間のうち後半の1年は、将来専門としたい診療科での研修を主軸にできる。
同省は、この案を文部科学省とともに開く専門家の検討会に「たたき台」として提示。10年度からの実施を目指し、3月末までに最終報告書をまとめたい考えだ。
見直しの狙いは、地方の国立大学病院などに若手医師を確保すること。様々な診療科を回る期間を短くすることで、小児科や産科、外科などの専門医を早く育てたいという要望が寄せられていた。
臨床研修が必修化された04年より前は、新人医師の7割が大学で研修を受けていた。だが開始後は5割以下に。若手が不足した大学は、地域の病院に派遣していた医師を引き揚げざるをえなくなった。
「医師が行きたがらない地方に若手を派遣してきたのは、大半が国立大学病院。現状では、そうした派遣機能が維持できない」と厚労省幹部は見直しの背景を説明する。
今後、地域別に研修医受け入れ人数の上限を決め、地域偏在を正す方法も検討する。
だが、見直しで医師不足にどこまで対応できるのか。今でも2年間の研修が終わった後、指導体制や給与など待遇への不満を理由に、大学に戻る医師は外科などで年々減る傾向にある。「この見直し案では、かえって医師の偏在を助長するのではないか」と、検討会の委員の一人は懐疑的だ。
また、学会などは「基本的な診療能力を向上させる」という現行制度の目的が損なわれると、案に反対する。
見直しで必修科から外れる可能性が高まっている精神科。臨床医や学者、病院経営者らでつくる「精神科七者懇談会」は見直し反対の要望書をまとめ、検討会の高久史麿座長あてに提出した。日本精神神経学会の小島卓也理事長は「心の問題や自殺予防対策などは、専門外の医師でも精神科医療の基礎知識と診療能力が要る。見直しは時代の流れに逆行している」と厳しく批判する。
全国の6割以上の病院が加入する「四病院団体協議会」も昨年12月の会見で、見直し案に疑問を呈した。日本病院会副会長の堺常雄・聖隷浜松病院長は「地域や診療科ごとの医師の偏在は臨床研修制度の開始前からある。制度自体は医師の質を向上させており、なぜいま見直しをしなければならないのか」と話す。
------------------------------------------------------------
基本的に現場の医師不足と医師の教育とは切り離して考えるべきではないでしょうか。
卒前に十分な臨床経験ができていない現行のシステムでは、1年間の臨床研修だけで基本的な診療能力が身につくとは思えません。人手が足りないから、基本的な診療能力がない医師を現場に送り込んでよいという論理は通用しないはずです。
医療崩壊は緊急事態です。医師の偏在については、これから出てくる医師の配置ではなく、今働いている医師の再配置を考えることが、まずはじめにすべき対策ではないでしょうか。
Wii Fit特定保健指導システム
体調不良で更新できませんでしたが、ようやく復帰しました。
メタボ指導にWii Fitが使えるようになるかもしれません。
------------------------------------------------------------
「Wii Fit」利用した特定保健指導システム、NEC、パナソニック、日立が発売
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/news/20090129/1023175/
任天堂は1月27日、据え置きゲーム機「Wii」と専用フィットネスソフト「Wii Fit」を利用してメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対策の特定保健指導を行うためのインターネットサービス「Wii Fit からだチェックチャンネル」を開発したと発表した。NEC、パナソニックメディカルソリューションズ、日立製作所の3社が同サービスに連携する特定保健指導システムを開発。健康保険組合や特定保健指導サービス機関に4月より販売する。
------------------------------------------------------------
2009年1月24日土曜日
医師は地域で育成する時代に
CBニュースから
------------------------------------------------------------
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/20247.html
◆◆◆ by COMET
千葉県立東金病院の平井愛山院長は1月22日、全国自治体病院協議会が開いた「院長・幹部職員セミナー」のシンポジウム「地域住民と守る自治体病院」で講演し、「医師を大学から派遣してもらう時代から、地域や病院で育てる時代になった」と指摘。地方の勤務医不足を解消するには、医療関係者や行政・政治、地域住民などの関係者が一体になって、地域や病院の魅力をアピールする必要があると訴えた。
千葉県が実施した調査では、後期研修先を選ぶ際の優先順位として、「指導体制」や「研修ブログラムの充実」を挙げる研修医が多く、「地域」が少なかったことを紹介。「それぞれの地域や病院には、さまざまな魅力が絶対にある」と述べ、研修医が魅力を感じる病院・地域づくりが医療再生のカギになるとした。
また、地域の病院では特に内科系勤務医の不足が深刻化しているため、内科系の総合診療を担う病院基盤型の家庭医(ホスピタリスト)を育成する重要性も強調。こうした取り組みを全自病協の役割に位置付けるよう提案した。
------------------------------------------------------------
2009年1月23日金曜日
公立経営逆風の中、台東区立病院、4月開院
東京新聞から
------------------------------------------------------------
23区初 区立病院 『公立』経営逆風の中 台東、4月開院
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009012390070138.html
◆◆◆ by COMET
東京都台東区は、二十三区で初めての区立病院として四月に台東病院(同区千束三)を開院する。自治体病院の経営難が深刻化する中での病院新設は異例。併設する老人保健施設とともに、高齢者医療の拠点施設とする。
管理運営は指定管理者である地域医療振興協会が、老健施設と一体で行う。
------------------------------------------------------------
2009年1月22日木曜日
LABAsの安全性
長時間作用型β刺激薬(LABAs)単独での危険性は以前取り上げました。
http://comet-log.blogspot.com/2008/12/laba.html
気管支喘息に対して吸入ステロイド(ICS)と併用した場合にはどうでしょうか。LABAsの安全性に関するメタ分析がありました。
------------------------------------------------------------
Am J Respir Crit Care Med. 2008 Nov 15;178(10):1009-16. Epub 2008 Sep 5.
The safety of long-acting beta-agonists among patients with asthma using inhaled corticosteroids: systematic review and metaanalysis.
Jaeschke R, O'Byrne PM, Mejza F, Nair P, Lesniak W, Brozek J, Thabane L, Cheng J,Schünemann HJ, Sears MR, Guyatt G.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18776152
◆◆◆ by COMET
■気管支喘息患者に
■ICSに加えてLABAsを使用すると(12週間以上)
■ICSのみに比べて
■喘息関連死亡、合併症は増えるか
■害、メタ分析
■結果
62のランダム化比較試験について、random effects modelを使ってオッズ比を算出
29,000人(LABAs使用15,710人、8,000人年以上の観察)
喘息関連死亡 ICS単独 0, LABAs併用 3
喘息関連挿管 ICS単独 0, LABAs併用 2
喘息関連入院 ICS単独 77, LABAs併用 66 (OR, 0.74; 95% CI, 0.53-1.03)
喘息関連合併症 ICS単独 83, LABAs併用 73 (OR, 0.75; 95% CI, 0.54-1.03)
------------------------------------------------------------
有意差のある有害事象はなかった、という結論となっています。
しかし、8000人年の観察で3人が死亡し、2名が人工呼吸管理を要する状態となっているということも見逃せません。(LABAs投与による死亡のNNH 5237)
random effects modelは各研究の効果の大きさが共通であると仮定したモデルのことです。
http://func-gen.hgc.jp/wiki/index.php/Random_effect_model
◇□◇ by COMET
2009年1月15日木曜日
肺炎球菌ワクチン、効果に疑問
肺炎球菌に関するアンケート、ご協力ありがとうございます。
Q. 肺炎球菌ワクチン接種を勧めていますか?回答数10
勧めている 5 (50%)
どちらでもない 4 (40%)
勧めていない 1 (10%)
肺炎球菌ワクチンのメタ分析がCMAJから出ています。無料で論文入手可能です。
------------------------------------------------------------
CMAJ. 2009 Jan 6;180(1):48-58.
Efficacy of pneumococcal vaccination in adults: a meta-analysis.
Huss A, Scott P, Stuck AE, Trotter C, Egger M.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19124790
◆◆◆ by COMET
■成人に
■肺炎球菌ワクチンを接種すると
■接取なしと比較して
■肺炎発症、死亡は減るか
■予防、メタ分析
■結果
22研究(n=101507)の統合
アウトカム
肺炎球菌性と推定される肺炎 RR 0.64 (95%信頼区間 0.43-0.96)
すべての病原体による肺炎 RR 0.73 (95%信頼区間 0.56-0.94)
全死亡 RR 0.97 (95%信頼区間 0.87-1.09)
------------------------------------------------------------
この結果だけでは、肺炎球菌ワクチンは肺炎予防に有効、という結果です。しかし、この22研究にはblindingがかけられていない、質の低い研究を含んでいます。
質の高いdouble blindの研究のみ限定して分析にすると、予防効果が消えてしまいます。
アウトカム
肺炎球菌性と推定される肺炎(3研究) RR 1.20 (95%信頼区間 0.75-1.92)
すべての病原体による肺炎(6研究) RR 1.19 (95%信頼区間 0.95-1.49)
全死亡(7研究) RR 0.99 (95%信頼区間 0.8-1.17)
今後、議論になりそうなテーマです。
家庭医学大全科
一般向けの医療情報も電子化の流れですね。
------------------------------------------------------------
4000以上の病名と症状を掲載――iPhone/iPod touch版「家庭医学大全科」
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0901/14/news118.html
ロゴヴィスタは、家庭医学を調べられるアプリ「家庭医学大全科」をiPhone/iPod touch向けに配信した。価格は3700円。
家庭医学大全科は、約4000項目を超える病名と症状から家庭医学の新情報を調べられる事典。550人を超える専門医と医療専門家が執筆しており、図表を使った“分かりやすさ”を重視した。
------------------------------------------------------------
内容はともかく、一般向けの医療情報が利用しやすくなることは、たいへんよいことです。どのくらい売れるものなのでしょうか。
ちなみに、一般向けの書籍などの「家庭の医学」と「家庭医療」「家庭医療学」はまったく違うものですが、混同されることも多いようです。
2009年1月14日水曜日
この医療情報の質は保証されているか(5)
医療情報の認証・審査には問題点も指摘されているようです。
------------------------------------------------------------
「日本インターネット医療協議会」の問題点を考える
http://www.abe.or.jp/yuragi/jimaproblem/index.html
◇☐◇ by COMET
------------------------------------------------------------
他にも興味深いサイトが多数ありますが、今回はこれ以上深入りしないでおきたいと思います。
有用なリンク集をひとつご紹介しておきます。
------------------------------------------------------------
健康情報の質と信頼性、Webの信頼性
http://www.nursessoul.info/nurse/webcredibility.htm
◇☐◇ by COMET
------------------------------------------------------------
議論は尽きそうにありません。今後もよく検討していきたいと思います。
確認された改善点は、順次このブログでも反映させていきたいと思います。
2009年1月12日月曜日
2009年1月9日金曜日
この医療情報の質は保証されているか(4)
医療情報サイトを一定の基準で審査する機関もあるようです。
------------------------------------------------------------
特定非営利活動法人 日本インターネット医療協議会
http://www.jima.or.jp/index.html
◇☐◇ by COMET
有限責任中間法人 医療健康情報認証機構
http://www.jachi-md.org/index.html
◇☐◇ by COMET
------------------------------------------------------------
日本インターネット医療協議会のサイトには、利用者のための手引きが公開されています。
------------------------------------------------------------
インターネット上の医療情報の利用の手引き
http://www.jima.or.jp/userguide1.html
◇☐◇ by COMET
------------------------------------------------------------
こちらを使って自己評価をしてみたいと思います。
1. 情報提供の主体が明確なサイトの情報を利用する
情報提供者の名前、所在地、連絡先が明示されていて、その実在が確認できることが重要、とのことですが、当ブログでは提供する情報の個人情報保護の観点から、匿名としております。
4. 公共の医療機関、公的研究機関により提供される医療情報を主に利用する
公共の医療機関が提供した情報がより正確であるという保証はないのではないでしょうか。ネットの多様性という利点を削がれてしまう項目のように思います。
7. 情報の利用は自己責任が原則
8. 疑問があれば、専門家のアドバイスを求める
10. トラブルに遭った時は、専門家に相談する。
「専門家」というのが何を指示しているのか解釈が難しいですが、原則として、利用者が患者である場合、これらの医療情報をもとに主治医とよく話し合うことが重要です。
主治医と見解が違うのであれば、その理由をよく尋ねるべきです。第三者に相談するより、まず主治医と相談することが、よりよい医療を受ける出発点ではないでしょうか。
やはりこの点には注釈が必要なのでしょう。
2009年1月8日木曜日
この医療情報の質は保証されているか(3)
検索した範囲では、医療情報提供に関するルールがいくつかあることがわかりました。
------------------------------------------------------------
健康関連ウエブサイトの情報提示のルール(HONcode)
http://www.hon.ch/HONcode/Japanese/
◇☐◇ by COMET
------------------------------------------------------------
NGOのHealth On the Net Fundationのルールを大分大学のAkira Shimaokaさんが翻訳されたもののようです。まず、このHONcodeをもとに、このサイトを自己評価してみたいと思います。
1. 医学に関する教育を受け、資格をもつものが提示していること
医師免許を持っていることは提示しておりませんでした。記載が必要かもしれません。
2. 医師と患者の関係を支援するものであること
利用者が患者である場合、これらの医療情報をもとに主治医とよく話し合うことが重要です。やはりこの点は注釈が必要でしょうか。
7. webサイトへの財政・物的支援
個人が運営するブログですので、特に支援母体はありません。この点も記載が必要でしょう。
8. 資金源
このサイトに掲示されているAmazonの広告はアフィリエイト広告で紹介料が発生しており、当サイトの運営に役立てています。
まだまだ改善点が見つかりそうです。
2009年1月7日水曜日
この医療情報の質は保証されているか(2)
昨年にひきつづき、医療情報の質に関する話題です。
http://comet-log.blogspot.com/2008/12/blog-post_17.html
http://comet-log.blogspot.com/2008/12/by-comet.html
この話題でネット検索するのも限界がありそうですが、少し勉強してみました。今さらですが、情報収集しながらこのブログも改善していきたいと思います。
まずは、日経BP社のITproの記事から。
------------------------------------------------------------
生死を分ける? ネット上の医学情報はどう使われているか
http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/ITPro/USIT/20020602/1/
◆◆◇ by COMET
------------------------------------------------------------
・人の命がかかっている状況下で、素人がインターネットに頼って医学情報を漁るのは,むしろ危険
・ネット上の医学情報を活用する人は多いが、合理的な利用は少ない
・ほとんどの人が「行き当たりばったり」の情報収集をしている
・混沌とした情報の中から正しい知識を獲得する人がいるのも事実
2002年の記事ですが、ネット上では的確な情報収集には至っていないことが伺われる内容でした。膨大な情報の中から、今必要な医療情報を獲得することは、かなり難しくなっているのではないでしょうか。
この傾向は何も患者に限ったことではなく、医療従事者も状況は同じです。どの情報が信頼できるのか、悩める毎日です。
2009年1月6日火曜日
星降る町で、命を守る
注目番組の紹介です。
------------------------------------------------------------
NHK総合「プロフェッショナル仕事の流儀」
1月13日(火)22:00-22:45
星降る町で、命を守る~診療所医師・中村伸一~
http://www.nhk.or.jp/professional/schedule/index.html
------------------------------------------------------------
2009年1月5日月曜日
やはり厳格な血糖コントロールで合併症が予防できるわけではない
新年早々、衝撃的な論文です。
これまでの糖尿病診療を大幅に見直したほうがよいという根拠が次々発表されています。ACCORD研究は以前にも紹介しました。
2型糖尿病を厳格治療すると死亡が増える
http://comet-log.blogspot.com/2008/06/2_15.html
◆◆◆ by COMET
New England Journal of Meidicineの12/17号で先行配信Epubされていました。
------------------------------------------------------------
N Engl J Med. 2008 Dec 17. [Epub ahead of print]
Glucose Control and Vascular Complications in Veterans with Type 2 Diabetes.
Duckworth W, Abraira C, Moritz T, Reda D, Emanuele N, Reaven PD, Zieve FJ, Marks J,Davis SN, Hayward R, Warren SR, Goldman S, McCarren M, Vitek ME, Henderson WG,Huang GD; the VADT Investigators.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19092145
◆◆◆ by COMET
■2型糖尿病の退役軍人(平均60.4歳、糖尿病診断から平均11.5年、40%がすでに心血管疾患をもつ)に
■厳格な血糖コントロールをすると(HbA1c 1.5%低下を目標)
■標準治療と比較して
■以下を発症までの期間:心筋梗塞、脳梗塞、心血管疾患による死亡、うっ血性心不全、手術を要する血管疾患、手術できない冠動脈疾患、肢切断
■治療、ランダム化比較試験
■結果
観察期間中央値5.6年
厳格治療群:HbA1c 8.4% 標準治療群:HbA1c 6.9%
アウトカム発症
厳格治療 235/892 標準治療 264/899
(ハザード比 0.88; 95%信頼区間 0.74 to 1.05; P=0.14)
どのアウトカム、死亡率、微小血管合併症についても有意差を認めなかった。
体重増加、低血糖などの副作用は厳格治療群に多かった。
------------------------------------------------------------
糖尿病診療ではHbA1cに目くじらを立てるのではなく、血圧、脂質、喫煙など危険因子により注目したほうが良さそうです。
2009年1月4日日曜日
地域医療の研究助成
へき地医療に関する研究者はぜひご検討ください。
------------------------------------------------------------
第22回「地域保健医療に関する研究」募集
http://www.jadecom.or.jp/topics/index.cgi?md=d&n=80
へき地等を重点とする地域保健医療の向上発展に寄与する臨床医学的ならびに社会医学的研究
研究期間:平成21年6月1日~平成22年3月31日
研究助成賞:1編 200万円
応募締切日:平成21年2月28日
------------------------------------------------------------
家庭医療専門医試験要綱
日本家庭医療学会認定家庭医療専門医試験の要綱が公開されています。
------------------------------------------------------------
日本家庭医療学会認定家庭医療専門医試験
http://jafm.org/pgm/smi09.html
試験日(予定):平成21年7月19日(日)・20日(月・祝)
申請受付期間:改めてお知らせいたします
------------------------------------------------------------
こちらは学会はじめての家庭医療専門医試験となっています。
お知らせ
地域医療に関する研修情報などを提供してきた「地域医療掲示板 by COMET」を2009年1月より廃止し、当ブログへ発展的統合させることとなりました。
今後は、地域医療研修に関する情報も、随時当ブログでご紹介していきたいと思います。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
2009年1月1日木曜日
あけましておめでとうございます
新年早々、元日から仕事始めです。地域医療に休みはありませんね。
地域医療現場の経験と世界の最新の臨床研究をつなげていくこと、無理なくつづけていきたいと思います。
今年もよろしくお願いします。
平成21年 元旦
